Amplifier
アンプが重要
音を生かすも殺すもアンプ次第というのが自分の考え。音の入口も出口も確かに重要だが、音が一番歪められ易いのはアンプではないかと思っている。自分は何も足さない、何も引かないということを理想としているが、そのためにはアンプ選びが最重要ポイントと考えており、ウチのシステムでは、総費用の半分以上がアンプ代に投入されている。
ちなみに管球式には手を出していない。奥が深いということは理解しているが、費用がかかりすぎるので自制している(汗)
自分の耳で判断
オーディオメーカーは、新製品のほうが、旧製品より性能がいいように見せるために、スペック良くしたり、見栄えがよく見えるようなカタログ作りをしている。これを元に選ぶのはどうかと思うし、コストダウンのこともあるので、新しいものがいいとは限らない。また雑誌の評価も正しいとは限らない。当然ながら実際に聴いて自分の耳で判断すべきである。
国内有名メーカーのほとんどは、ずいぶん宣伝費にお金をかけているようで、当然それが価格に上乗せされている(汗) 海外の有名メーカーの中には、一切広告を出さず、カタログもちゃちなものしかないところも多いと聞く。製品に自信があり、実際聴いて判断してほしいということだと思うし、買う方もそれが当たり前なのであろう。
できれば良心的なメーカーのものを選びたいものだ。
プリアンプ NIKKO C-203
NIKKO、この会社は宣伝費にあまりお金をかけないようなので、知らない人が多いかと思うが、知る人ぞ知る日本のアンプメーカーである。色付けの少ない音ということで仲間うちでも評判になり、一人1台このプリを買ったという人気ぶり。
ROTELを導入してから、メインではなくなったが、今でもレコードを聴く時にはPHONOイコライザーとして使っている。2階のサブシステム用となった。
ラックの外に出されてしまって気の毒ではあるが、23年経っても現役である。
ROTEL
ROTEL(ローテル商事)は雑誌等の評価に踊らされる日本市場を捨て、本物を正当に評価する海外市場を拠点に活躍している日本のメーカー。実際、ヨーロッパ、アメリカ等で評価が高い。英国設計で、設計の90%を試聴時間に費やし、音決めは音楽家による評価を基準にすると言われている。また、内容からすれば他の海外製品よりもかなり低い価格設定ではないかという話も聞く。
自分はここの製品が気に入って長く愛用している。だが、最近はAVに特化したラインナップとなっており、一昔前の型番に"H"のついたハイエンドシリーズのほうが自分の好みである。余談になるが、日本では手に入りにくいRHQ-10というPHONOイコライザーをいずれ個人輸入したいと考えている。>見つけたら教えてほしい! 2006/3/23 入手
シンプルなアンプがいい
一般的なアンプは、いろいろなツマミやトーンコントロールなどを装備しており、初心者にはかっこよく見えるかもしれないが、音質に変化を与えるということは、それだけ音に歪みやノイズを作る原因にもなる。よけいな機能のついたものはできるだけ避けたい(リモコンのついたアンプなどは論外)。
自分は以前、使っていたアンプのトーンコントロールをバイバスしたり、不要な回路を外して直結するなどの改造を行ったことがあるが、いずれもいい結果をもたらし、できるかぎり接点は少なくシンプルなほうがいいという結論に達した。
パッシブコントローラー ROTEL RHC-10
この製品、よけいな回路は一切なく、入力/出力切り替えとボリュームしかない。ノイズの原因にもなる電源がないというのも大きい。これ以上シンプルなものは見たことがない。正直、これには感激した。実際聴いてみると、音の透明感や音場表現は今まで聴いた中では最高ですばらしかった。まさにこれだ!と思った。
パッシブ(静的)コントローラーとは、一般のプリアンプと区別するためのネーミングだと思われるが、電源やPHONOイコライザーを持たないプリアンプと考えてほぼ間違いない。
かなり贅沢なパーツを使っているらしい。中身がスカスカなワリには値段が高いが、音を聴くと納得する。
説明書には、約2週の間、聴かなくても毎日ボリュームやツマミを動かしてくださいと書いてある。エージングのことが書かれている説明書はこれがはじめてだった。実際、音は日に日にやわらかくなっていった。
ちなみにCDなどをかけない状態でボリュームを最大にしても、こいつからは一切音は出ない。これには感動した。一般のアンプは音といっしょにノイズを聴いているようなもので、ボリュームを上げないといい音に聞こえないものが多いが、こいつはボリュームを絞っても音の存在感は変わらない。良質なアンプとはこういうものだ。たぶんずっと使い続けるであろう。
パワーアンプ ROTEL RB-870
RHC-10 と同じシリーズのパワーアンプがあったが、高くてとても手が出ず、これを中古で買った。2台売られており最初は試しに一台だけ買ったのだが、よかったので、次の日にもう一台買いに行った(笑)ちなみにステレオとモノラル(ブリッジ)の切り替え式になっており、モノラルで片チャンネルずつで使ったほうが当然いい音なのである。
これも気に入って結局15〜16年使っている。現在は待機中だが、そのうちビジュアル用として復活させるかもしれない。2階のサブシステム用として使用中。
パワーアンプ ROTEL RHB-05
RHC-10 と同じシリーズの第2世代のパワーアンプである。2年ほど前、たまたまオークションでみかけ落札した。音は忘れかけれていたのだが、実際繋いでみるとこりゃすげー、と思った。うまく言えないが、なんというか楽器がより楽器らしく聴こえる。これのおかげでより感動できるシステムにできたように思う。
ようやく念願の2台が並んだが、ラックが少々狭くて気の毒である(汗)それにしても、感動的なシンプルさ(涙)
プリメインアンプ 京セラ A-710
2階で使っているサブシステム用のアンプである。CDプレーヤーDA-910と同様中身の濃い製品である。これにはCDダイレクト入力というのがあり、よけいな回路は通らずボリュームだけ効く状態になるという泣かせる設計。一人暮らしの時とても重宝した。これもなかなか手放せない。PHONOイコライザー導入により、オークション行きとなった。
余談になるが当時の京セラ製品は大変気に入っており、一時期B-910という弩級A級パワーアンプも所有していた。しかし大消費電力のため、冬場にコタツといっしょに使うとブレーカーが落ちるので、結局一人暮らしをはじめる際、友人のところにヨメに行った(汗)
電源について
他の電気器具から発生するノイズがオーディオに悪影響を与えることがよくある。
冷蔵庫、ドライヤー、電子レンジなどは特に要注意。蛍光灯のスイッチを入れた時パチパチと音がするのもイヤなものである。できれば、オーディオ専用に引いたり、200ボルトの電源を引いてトランスで100ボルトに落として使うと非常に安定する(友人がやっているが、かなり効果がある)。
しかしながら、なかなかそこまではできないので、ノイズの影響を受けにくいテーブルタップを使うことで改善している。自分は秋葉原にあるオヤイデ電気というところのものを長く使っている。
また、オーディオ機器の電源コードもノイズを拾うアンテナになるので、ノイズ対策用の太く短いコードに交換すると、音がすっきりする。現在、アンプ類やCDプレーヤーは可能な限り自作したものに交換している(みためはコタツコードみたいなやつ)。将来的には、アース付きのホスピタルグレードのものに交換したいと考えている。


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